「心のクセ」を知ってマイナスの暗示を解消しよう!【認知行動療法】
仕事で辛いことが続いたりして、自分にマイナスの暗示をかけていませんか?
認知行動療法
自分の考え方や受け取り方を変えると、気持ちも変わってきます。
この、自分が意識すれば変えられる「考え方や行動」を変えることで気持ちをコントロールする方法を認知行動療法といいます。
これは特別なことではなくて、何か難しい方法を身につける必要もなく、日頃から気づかないまま使っているストレスへの対処方法を意識することからはじまります。
つまり、自分がどのように考えたのかを振り返って、それを見つめ直すことで気持ちを楽にする方法です。日頃の自分の考え方や行動が、自分を苦しめていることに気づくことがとても大切です。
問題を整理する(自動思考がヒント)
気持ちが落ち込んでいたり、問題が起きているときは、焦らずに問題を整理することが大切です。そして解決できそうな問題から取り組みます。
いくら大きな問題でも、それは生活の一部でしかありません。
自分にはもっと大切なことがたくさんあること、そのことに気づくことが大切です。
問題が起きたとき、頭に浮かぶイメージ(自動思考)に、悩みを解決するヒントがあります。
行動活性化
行動することでこころを活性化することを行動活性化と言います。
簡単に言うと、楽しい行動や、やりがいのある行動をすることによって、こころを活性化することです。
こころが疲れていると、問題を解決する気力が出てきません。体をやすめても心が休まっていないと苦しくなります。
「やってよかった」と思える行動を増やしていくことが大切です。
認知再構成法(しなやかに考える)
つらい出来事があったときに、頭に浮かんだ考えを自動思考といいます。この自動思考を書き出すと、それだけで気持ちが軽くなることがあります。気分が動揺したときに、頭に浮かんだ考えやイメージを具体的に書き出す。
ポイントは、気分ではなく考えを書き出すところです。
気分は単語で表現され、考えは文章で表現されると考えると分かりやすいです。「悲しい」「不安だ」「嫌だ」は気分です。
うつ状態のとき
- 自分に対して
- 周囲の人に対して
- 将来に対して
悲観的になります。これを否定的認知の三徴と言います。
なので、「私は・・・」「人は・・・」「これからは・・・」に続く文章を考えると自動思考を思い出しやすくなります。
そして、自分にとって大切なことは何かを考えます(適応的思考)。
自分の気持ちを伝える
こころを軽くするには、自分の気持ちを伝えることも大切です。自分の気持ちに正直になって伝えることです。自分が疲れているときはなおさら、黙り込んでしまうといけません。
仕事で疲れてくると、職場で頑張りすぎた反動で、自分はいつも黙り込んでしまうのですが、周囲からは「何か怒っている」「機嫌が悪そうだ」と思われ、ますます関係をこじらせます。
「言わなくてもわかってほしいけど、わかってくれない」と考えて、さらに悩みが深くなります。
認知再構成法で書いたものを見返す。すると、その当時はこんなふうにしか考えられなかったんだと、自分の心のクセ、考え方のクセに気づきます。
「心のクセ」は変えられる!
自分の心が疲れているときや辛くなっているときは特有の考え方をしています。自分の考えのクセに目を向けてみましょう。
自分は、少しでも嫌なことが起きると、すぐにダメだと考えてしまう決めつけてしまうクセがあります。そして自分を批判して自責的になります。また、先読みをして、将来を深読みして悲観的に考えてしまいます。
こういうクセを変えようとしても、簡単には変わりませんし、変わったと思っても、何か事が起きると簡単に戻ってしまいます。
自分の考え方のクセや性格を否定しないで、その性格を上手に生かすことができれば、こころはずっと強くなります。
- 頭に浮かんだ思い(自動思考)を書き出す
- 振り返る
- 自分の考え方のクセに気づく
- 別の考え方を知る
これを習慣づけて繰り返すことで、心のクセも変えていけます!!習慣づけるために繰り返すことがとても大切です。
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